Microsoft Azureを活用し、株式会社トラストバンクの次世代型エネルギーマネジメントシステムRiEMSのクラウド基盤を開発|企業活動|株式会社ネオシステム|ITコンサルティング・システム開発

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Microsoft Azureを活用し、株式会社トラストバンクの次世代型エネルギーマネジメントシステムRiEMSのクラウド基盤を開発

     株式会社ネオシステム(東京本社:東京都中央区、山梨本社:山梨県甲府市、代表取締役社長:宿沢 一六、以下 ネオシステム)は、 株式会社トラストバンク(本社:東京都渋谷区、代表取締役:川村 憲一、以下 トラストバンク)が提供されている次世代型エネルギーマネジメントシステム『RiEMS』(以下 RiEMS)のクラウド基盤開発を担当しました。
     
     ネオシステムはMicrosoft Cloud Partner Programに参加するパートナー企業です。本開発のクラウド基盤には、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム、Microsoft Azure(以下、Azure)を使用しています。

  • 開発の背景
       「自立した持続可能な地域をつくる」ことをビジョンに掲げるトラストバンクは、ふるさと納税事業、地域通貨事業、エネルギー事業等の地域活性化に向けた事業を手掛けています。
       エネルギー事業では、脱炭素社会/ゼロカーボンシティを目指した地方自治体支援、地域資源の活用による再生可能エネルギー発電事業等を展開されています。
       オンサイトPPA(Power Purchase Agreement)、オフサイトPPA、スマートシティ、GX(グリーン・トランスフォーメーション)といった事業形態で、地方自治体が保有する地産電源の再活用や、地域に眠る未活用のエネルギー開発のサポートをされています。
       これらのサービスを提供するためのシステムとして、今回RiEMSを新規開発されました。

       ネオシステムでは以前からトラストバンクの「ふるさとエネルギーチョイス えねちょ」https://www.energy-choice.jp/、「地域通貨プラットフォームサービス chiica」https://chiica.jp/、「ふるさとチョイス」https://www.furusato-tax.jp/等のシステム開発を手掛けており、RiEMSについてもRiEMS(クラウド)部分を担当することとなりました。 

  • Azure採択の背景
       RiEMSのクラウド基盤開発を担当するにあたり、ビジネスの拡張性、法人向け対応の信頼度、Microsoft社のセキュリティへの投資、Azureソリューションのノウハウの活用の4つの観点からAzureを採択しました。
    • ビジネスの拡張性
       多種多様なIoT機器との連携等、今後のビジネス拡張を視野に入れたときに、IoT分野への研究開発投資に力を入れるMicrosoft社のパブリッククラウドを選択するメリットがあると考えました。
    • 法人向け対応の信頼度
       エネルギーマネジメントシステムは構築後20年以上にわたる継続性を求められます。将来にわたる維持という観点で比較検討したときに、Azureのエンタープライズサポートの手厚さは決め手の1つになりました。
    • Microsoft社のセキュリティへの投資
       エネルギーマネジメントシステムを開発するにあたり、セイバーセキュリティの脅威に対する備えは欠かすことができません。セキュリティ関連のR&Dへの200億米ドルを超える投資、8,500名のサイバーセキュリティエキスパートの在籍、100を超えるコンプライアンス認証等、Microsoft社がAzureのセキュリティに対する莫大な投資を行っていることもAzure採択の決め手の1つになりました。
    • Azureソリューションのノウハウの活用
       ネオシステムで今まで培ったAzureソリューションのノウハウを活用できることも、Azure採択の決め手の1つでした。Azureのサービスを利用した開発を複数手掛けており、社内にナレッジが蓄積されていることにより、Azureの使用で学習コストが抑えられるという利点がありました。
  • RiEMSについて
      RiEMSはRiEMS(クラウド)とRiEMS(エッジ)等からなるエネルギーマネジメントシステムです。
    • RiEMS(クラウド):RiEMS(エッジ)からデータ収集し、発電状況の可視化とAI予測システムとの連携、発電施設の制御を行う。
    • RiEMS(エッジ):太陽光発電設備からエッジコンピューティングでデータ収集する。
    • RiEMS(クラウド)について
       RiEMS(クラウド)はRiEMSの中核となるシステムです。RiEMS(エッジ)、予測システムから各種実績値・予測値をデータとAPIで取得し、制御計画の作成、ポータルサイト上での発電状況等の可視化・コントロールを行います。
       発電実績及び各種センサー情報から、日射・気温予測等のデータを基に最適な発電量と充電量を予測することで、ピークシフトの制御と充放電および発電の最適化を図ります。
    • 制御計画について
       制御計画は、RiEMS(エッジ)に対する制御指示を行うものです。電力需要予測システム、発電量予測システム等の各種予測システムから収集した予測データ、RiEMS(エッジ)から取集したデータ等を基に、最適な発電量・充電量等を予測し、RiEMS(エッジ)を通じて発電設備を制御します。
    • ポータルサイトについて
       RiEMS(クラウド)で収集・作成したデータはAzure Web Appsを利用したポータルサイトで可視化しており、需要家が以下のような情報を確認できるようになっています。
      • 予測(発電/消費)
      • 実績(発電/消費/気温や日射等の気象情報)
      • 制御計画(充電池の充放電制御/太陽光発電の出力制御)とその実績
      • 各設備のアラート情報収集
      • 各設備のメンテナンス管理
    • RiEMS(クラウド)サービス概要

        RiEMS(クラウド)にはAzureの次のようなサービスを利用しています。
      • 予測データの収集:Azure Event Grid, Azure Service Bus, Azure Database等
      • 制御計画作成:Azure Functions
      • ポータルサイト:Azure Web Apps
    • 今後の展望について
         RiEMSを利用した再生可能エネルギー活用展開は多くの導入を目指しております。市場連動型電気料金と市場取引予測AIを活用した充電の最適化や現在のAIモデルの最適化など対応を予定しております。
         ネオシステムも今後の展開に対して、Azure等のクラウド技術をベースにAzure AIプラットフォームの活用、Azure Cognitive Servicesを利用した、監視運用の最適化など、デジタルツインを実現しお客様の新しい価値を提供出来るようソリューション構築に貢献してまいります。

    • 日本マイクロソフト様からのエンドースメント
         日本マイクロソフトは、この度の株式会社ネオシステム様のMicrosoft Azure上での『RiEMS』の提供を心より歓迎致します。 電力のような重要ライフラインは、機能が停止すると、市民生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。発電所の制御・監視を行う企業には、昨今高度化しているサイバー攻撃への万全なセキュリティ対策が求められます。
         マイクロソフトは毎年セキュリティに10億ドル以上、さらに今後5年間で200億ドルの追加投資を行う予定で、安全なクラウド環境の実現を目指しています。株式会社トラストバンク様、株式会社ネオシステム様との連携により、効率性・安全性が担保された形で発電所の制御・監視・運用が可能となり、本連携を通じて持続可能な社会への貢献ができることを期待しております。
        今後も日本マイクロソフトは、株式会社ネオシステム様との連携を強化し、お客様の課題解決に貢献してまいります。

          日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部
          エンタープライズパートナー営業統括本部
          業務執行役員 統括本部長 野中 智史

    •  ※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。
        最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
       ※本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。
       * Microsoft、Microsoft Azure 、Power Platformは、米国 Microsoft Corporation の米国及びその
        他の国における登録商標または商標です。

      【公開日:2022/12/6 12:00】